9、you take my breath away   (息も出来ないくらい私を夢中にさせる)


Solomon Grundy,

Born on a Monday,

Christened on Tuesday,

Married on Wednesday,

Took ill on Thursday,

Worse on Friday,

Died on Saturday,

Buried on Sunday.

This is the end

Of Solomon Grundy.




「―――人間の賢さと人間の愚かさ(ソロモン・グランディ)?」
「そ。」

月曜日に誕生。火曜日に洗礼。水曜日に結婚。木曜日に発病。金曜日に危篤。土曜日に死亡。日曜日は埋葬。ソレでおしまい。
人間の一生を端的に表したとされる短い歌。一週間で人の命は終われるものなのか、と初め聞いたときは思ったものだが。

「こんなに簡単に人生終われば、苦労しないのになぁ」

苦労してこそ人生。悩むことこそ人生の醍醐味。誰かがそう言っていた。
だが苦悩せずに一生終えられるのならそれにこしたことはない。
只今苦悩絶好調で、明日にはまた前線に駆り出される悩み多き青少年としては、
少しでも楽が良いと常々思っているのだが。

「本当にその歌通りなら、簡単だろ」

片手に持っていた小さな本をぱたんと閉じて、闇色の髪の麗人はベッドに寝転ぶ俺に視線を合わせた。
きょとんと隻眼を見開いて続きを促せば、水曜を吹っ飛ばしてるが、と前置きして。

「俺達が今いるのは、木曜か金曜あたりだろ。」

発病と危篤の合間。

「なら、週末(終末)まではあとせいぜい3日だ」

もうすぐ終われるぞ、と。

この、前向きなんだが後ろ向きなんだかよくわからない考えに、
現在終わりの見えない苦悩という迷宮と格闘中の俺は、不覚にも感心してしまったわけで。
やばいって神田さん。格好良すぎ。マジ惚れるから。

「・・・・・・抱いてくれませんか」
「相変わらず訳わかんねぇなお前の思考回路」

闇色の瞳が目の前に迫る。唇が触れるのは、ちょっとだけユウからのがはやかった。

この人の瞳に、世界はどんな風に見えてるんだろう。





ユウラビリベンジ!(あっそ・・・)

マザーグースの歌詞と訳は「マザーグース同盟」様より。
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