陽が 沈んだ
水平線の彼方に なんて 綺麗なものじゃ なくて
この指先から 零れ落ちていく
お前が
粉々に なって
海へと 落ちていく
感覚が
その粉の一粒ずつの感触さえ 鮮明に思い出せるほどに
それは決して
星の輝き
だなんて
綺麗なものには 成り得なくて
だって 其だと
俺以外 にも 誰にでも 見えて しまうから
あの場所に 他に
誰も
いなくて
お前の 最後の
言葉 を
聞いたのが 俺で
最後が 俺で
ああ これで
もう お前を 俺以外の 何にも 縛る権利など
無い のだと
今になってそんな風に どうしようもない
優越感 と 独占欲 が
どうしようもなく 満たされて
たとえば お前の命を象徴する輝きを持って光る星があるなら
たとえば お前の血を吸って紅く染まる桜の木があるなら
たとえば お前の存在を語り咲き誇る花があるなら
たとえば お前の脈を伝える波があるなら
たとえば お前の悲しみ苦しみを表し降り注ぐ雨があるなら
たとえば お前の優しさで温かい陽があるなら
俺は
俺 が
何に変えても それを
もう 何処にも その存在の欠片 すら 残らないように なる位 迄
壊して
お前を お前のことを 知るのは
もう 俺だけで いいから
何も 他には いらないから
せめて 風だけで
手向けられる花 は
全て 総て
俺が
炎に  揺 れ て
暖かい
ねぇ もういい?
お前が
嘘吐き
なのは
俺が 良く 知ってるって
お前は 良く 知ってるだろ
誓ったけど
約束はしてない
溶けるよ 俺は
お前が 堕ちた 海の
お前は 今 きっと 空に
声は きっと 届かな い
それでも まだ 言葉が 必要な 位置に
お互いの 場所に
ひとつ
には ならない まま
鎔けるよ
それでも 同じところに
もう 見えないんだ 知ってる
お前とは 違う 視界で だけど
ほら 風が笑う
お前は 知らないまま
伝えるから ちゃんと 感じて
ぜ ん ぶ
解ってくれとは もういわないから
でも まだ お前に 言ってない 言わなきゃいけない 言葉が あったって
あるって
ああそうだって 思い出したから
それを伝えたら
そうしたら また お前の言葉をきいてやるから
罵声も 苦情も 全部 覚悟してるし
何一つ お前が望んでないって事も 知ってるけど
だから
それでも
言うから
言わせて くれ


「 ごめん 」

すべての

ことを




「 ありがとう 」